日も長くなってきて、夏が近づいてきた感じがすると、今度の花火大会は何を着て行こうか、とちょっとウキウキします。
夏は花火だけでなく、夏祭り、ライブイベントなど、様々なイベントか行われますが、そういう時、いつも頭をよぎるのは、「今年こそ浴衣を着たい!」(笑)。
浴衣は、今では簡単に着ることが出来る様な作りになっているため、中高生でも手軽に着ることが出来るし、また帯も、取り付けるだけの形の出来ている綺麗でかわいい作り帯もあって、大変着やすくなってはいます。
でも、私はいい大人。
どうせなら、自分でちょっと浴衣の帯を結んでみたい!
そう思っていたら、着物師範のカズコさんが、文庫結びの結び方をおしえてくれました。
では、こちらをご覧ください!
↓ ↓
浴衣の帯の結び方で一番簡単なのは文庫帯!
この文庫帯が一番簡単!初心者でも結べます。
カズコ
前準備
結び方の前に、まず前準備をしましょう。
浴衣の帯を結ぶ際に必要なものが3つあります。
まず浴衣帯。帯には名古屋帯や半幅帯など何種類かありますが、今回は半幅帯を使用します。
そして着付用のクリップ。これは帯を締める時に帯を一時的に留めておきたいときに利用するもので、洗濯ばさみなどで代用してもOKです。
そして、前板と呼ばれる、浴衣と帯の間に入れる板です笑
浴衣に帯だけでも問題はありませんが、やはり帯がよれて形が崩れてしまったりする可能性があるので、利用した方が綺麗に着ることが出来るでしょう。
前板にはクリップ付きのものとクリップなしのものがあり、クリップ付きのものは、帯を締める前に腰にクリップで装着します。クリップなしのものは、帯を締めた後や途中などで入れ込みます。
今回紹介するやり方は、クリップありの前板を利用したいと思います。
まずは上記3点の準備をしましょう。
文庫帯の結び方
文庫結びには、帯を右から左に巻く関東風と、逆に左から右に巻く関西風の巻き方がありますが、今回は関東風の文庫結びの結び方を紹介します。
①まず、前板を板が前に来るように前板についているクリップで腰に取り付け、帯を手に持ちます。
(右端から手先、左端をたれと呼びますね。)
②手先の端から50cm程度をまず半分に輪が上向きになるように二つ折りにします。
折った所を一度前板の真ん中にクリップを使ってバチンと止め、折った手先は邪魔になるので肩にかけておきましょう。
③たれの方を腰にグルリグルリと2周巻いていきます。巻いたら、たれの下の帯の方を持って、グッと締めましょう。
次に、今右側に来ているたれの帯と、肩にかけている手先の帯を結びたいのですが、広がった状態のたれの帯では結びにくいので、右から左にたれの帯を持っていきながら、たれの下側を内側から上に折り曲げます。(直角三角形ができるはずです)
④クリップを外して手先を下ろし、たれと手先を結びます。(片結び)
⑤手先がまだ長くて邪魔になるのでまた肩にかけておきましょう。そして下に垂らしていたたれを広げます。
⑥広げたたれを肩幅くらいの長さで扇子のようにじゃばらに折っていきます。(羽根を作る)
⑦折り終わったら、作った羽根を谷折りにします。中心をもって羽根の両端を広げてりぼんのようにひだを作ります。
⑧羽根の中心を持ったまま肩に預けていた手先をおろし、羽根の今持っている中心に外側から内側に手先を2回クルクルと巻きます。
⑨2回巻くと、内側から手先が上に出てきていると思うので、その手先を上から引っ張ります。引っ張りだした手先を腰に巻かれた帯と前板の間に入れ込みます。
⑩入れ込んだ手先を下から引っ張り出し、広げて内側に折ってまた帯の中に綺麗に入れ込んでおきましょう。
⑪あとは、出来上がった帯の結び目の上の部分と、左脇の帯下を持って時計回りに後ろに帯を回し、羽根の形を整えたら完成です!
これが浴衣帯の結び方の基本の型の文庫結びの結び方になりますが、どうですか?
文庫帯は年代を問わないんですヨ~ଘ(੭ˊ꒳ˋ)੭✧下の写真は羽根を長くして下に向けていますね。
浴衣の帯の結び方で最も簡単な文庫結びは、アレンジもできる!
では次に、文庫結びのアレンジ方法を紹介します。
前述したように、文庫結びはバリエーションが豊富で、基本を覚えるだけで簡単に色々な結び方が楽しめます。
まずはしだれ文庫結びです。
しだれ文庫結びは文庫結びの片方のたれを長くするだけの簡単な上、通常の文庫結びよりも個性的でまたおしゃれです!
詳しくはこちら>> https://item.rakuten.co.jp/teshigoto-miharu/c/0000000158/
次に片花文庫結びです。
片花文庫結びは、片方の羽根の部分をヘアゴム等を利用して花の形に整形する結び方です。可愛らしく、リボンや組み紐等を利用してアレンジするのが人気です!
他にも、蝶文庫結びや花文庫結びと言った、同じ文庫結びでも色々な遊びが出来ますよ!
また、文庫結びよりも更にすっきりしていて涼し気な大人っぽい結び方の一文字結びという結び方もあります。一文字結びは結び方が文庫結びと途中まで結び方がほぼ同じで大変わかりやすいです!
その上、文庫結びよりも型崩れしにくいので移動が多い場合などは特にこちらの結び方がおすすめです!
また、帯を縛る帯紐等を変えてみるのもいいですよ!
また帯紐にブローチやボタンなどを通すなどワンポイントを付けるのも可愛くておすすめです!
色々試してみるのも、また楽しいですよ!
そもそも文庫結びってどういうもの?
文庫結びと言うのは、浴衣帯の結び方の中でもリボン結びと同じくらいよく使用される結び方の一つですが、実は文庫結びは、帯の結び方の中でも基本の型と言われている結び方になるのです。
古くは江戸時代の武家の女性が結んでいた格調高い結び方で、可愛らしくてどちらかと言うと若い子向けのリボン結びに比べると、落ち着いた大人向けの結び方と言えるでしょう。
そんな文庫結びですが、実はバリエーションが豊富で、基本的な結び方さえ覚えれば、簡単に色々な帯の結び方を楽しむことが出来ます!
また浴衣の帯を結ぶのは自分では出来ないし難しい!そう思われがちです。
でも、意外と簡単なので人気が高いのです。
まとめ
いかがでしたか?
文庫結びはシンプルな基本の型なので、どんな場面でも合わせやすいですし、アレンジもしやすいです。
また、浴衣だけでなく着物の結び方としても使われている結び方なので、覚えておくときっと便利ですし、きっと損はないですよ!
ただ文章だけで結び方を理解するのはなかなか難しいかもしれません。
そう言った時は、最近ではきもの着付教室の講師の方などがYou Tube等で動画をアップされているものもあります。もし文章だけで難しい場合はそちらも参考にしてみるのもいいかもしれませんね。
せっかくの夏!浴衣にアレンジした帯を結んで、ワンランク上の夏を楽しみましょう♪
コメントを残す