お中元、お歳暮、一度始めるとなかなかやめたいと思ってもやめるのがむずかしいものです。
とはいえ、こちらの状況も変わってきますし、年々贈る相手が増えてくると負担に感じます。
もらう方も事情が変わってきて、負担に思うことも少なくないようです。
最近では虚礼的な贈り物はしないという風潮でもあります。
特にこの1~2年、在宅時間が増え、従来のおつきあいの在り方も変わってきているのではないでしょうか?
これを機にお中元、お歳暮だけのおつきあいを見直してみませんか?ひいてはこれまでのおつきあい全般を見直すきっかけになるかもしれません。
Contents
お中元お歳暮をやめるときの挨拶文の具体例
ポイントは、こちらの事情、近況+相手への感謝の気持ちを伝えたうえで今後は贈答を断る(辞退する)旨を伝えることです。
あくまでも相手のご厚意に感謝する気持ちとこれからもおつきあいはつづけていきたいという意向を書くのが大事です。
電話で?メールで?
それは相手によりますが、目上の方には書面でお伝えするのがマナーです。はがきよりは便箋に書いた方が相手を気遣っている感じが出ます。いずれも手書きにしましょう。
≪今回からお中元 お歳暮 をやめるときのあいさつ文例≫
拝啓
いよいよ暑く(寒く)なって参りましたが いかがお過ごしでしょうか
毎年ささやかながら季節のご挨拶をさせていただいてまいりましたが
そのたびにお気遣い頂きまして、恐縮致しております
つきましては 甚だ勝手な申し出ではありますが
例年のご挨拶を 今後は失礼させていただきたいと存じます
今までのご厚情に心より感謝申し上げるとともに、
引き続き、変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます
暑い日が(寒い日が)続きますが お身体を大切にお過ごしくださいませ
敬具
≪次回からお中元 お歳暮 をやめるときのあいさつ文例≫
拝啓
いよいよ暑く(寒く)なって参りましたが いかがお過ごしでしょうか
毎年ささやかながら季節のご挨拶をさせていただいてまいりましたが
そのたびにお気遣い頂きまして、恐縮致しております
つきましては 甚だ勝手な申し出ではありますが
例年のご挨拶を 今回をもって辞退させていただきたいと存じます
今までのご厚情に心より感謝申し上げるとともに、
引き続き、変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます
暑い日が(寒い日が)続きますが お身体を大切にお過ごしくださいませ
敬具
お中元お歳暮をやめる時の挨拶は、いつのタイミングで?
まず、お中元お歳暮をいつやめるかは思い立った時です。
そして、事前に伝える時は、季節のご挨拶の時期の前。
相手も貴方から来るものだと考えてお返しの準備を始める前です。
カズコ
やめたいと思うには理由がありますよね。
相手との関係性が変わってくること以外にも、生活費や教育費などお金がかかるのでお中元お歳暮などの交際費が金銭的に負担になってきます。年齢的にお中元お歳暮をのやりとり自体が負担に感じることも。
私の場合は、義実家には毎回、送っていましたが、義実家は、どうも夫婦二人では持て余すほどだったようで、他から来たお中元やお歳暮のお裾分けを私はよくいただいていました。
義母はいただくたびにお礼状を出していて、お礼状を書く行為も件数が多かったので実際は負担だったようです。
日持ちがするから良かれと思って海苔のセットを送ってくださる方がいて、おいしい海苔でありがたいと思う一方、食べきらないうちに次の海苔をいただいたりして、昨今の家族構成と品物の内容が合わないのではと感じることもしばしばでした。
カズコ
お中元お歳暮をやめる時の挨拶は、いつのタイミングで?
そうはいっても、スパッとやめる相手を決められるわけではないと思います。たいがい迷うのではないでしょうか。
まずは、迷った時の対処の方法からです。
やめるかどうか迷う時
まずは、お中元お歳暮を贈る行為自体をやめたいのか、それとも件数が多いことが負担であり減らしたいのかにもよりますが、後者であればお中元お歳暮のリストを作ってみましょう。
この方法は年賀状でも使えます。
改めて書き出してみて眺めてみると、相手によって続けるかどうかの判断がしやすくなります。
これまで送っていた相手の名前・・・仲人、両親や親族、会社の上司、先生といったところでしょうか。以下を目安に考えてみましょう。
① 仲人・・・一般的には3年が目安と言われています。
② 父母・義父母・親族・・・義理の実家や親族の場合、一存では決めかねる場合もありますが、自分の親族にはやめたい旨を伝えるのは、電話やLINEなどでもよいかもしれません。あるいは父の日や母の日、誕生日、節句などのタイミングでさらっと伝えるのも一案です。
③ 会社の上司・・・近年では一つの会社でずっと同じ上司に仕えるということも少なくなってきました。部署移動、転勤、転職がきっかけのひとつになります。
④ 先生(習い事など)・・・大規模のスクールや塾などではないものの、個人でやっている習い事の先生には、送るところも多いです。
私は子どもたちがかよっていた学習塾は先生のご自宅で運営されていたのでお中元お歳暮を渡していました。
でも大手学習塾に移ってからは、しませんでした。
バレエの先生も個人でスタジオを経営されている教室は生徒の保護者同士で話し合って毎年集金してお歳暮に商品券を差し上げていました。
一方カルチャーセンターでもバレエを習っていましたが、こちらの先生には差し上げていませんでした。ひとくちに習い事と言っても、教室の運営方法や周囲の保護者のかたがたとの兼ね合いもあるので、難しいところでもあります。
リストの個々の相手から判断
さきにあげたお中元 お歳暮 リストを見て贈るか贈らないかの判断をします。
やめる基準は上述しましたが、今お世話になっているか?今後もお世話になる相手かどうか?です。
では、どういうタイミングでお歳暮等をやめる挨拶をするのでしょうか。
① 今回からお中元 お歳暮 をやめる+挨拶状
一般的にはお歳暮の方が金額も高く、どちらかやめるならお中元をやめてお歳暮のみという考え方もあります。様々な事情から今回をもって贈答の関係をやめたい場合、送る際に今回を以てやめる旨を挨拶状に記すとよいでしょう。
② 今回は送り、次からお中元 お歳暮 をやめる+挨拶状
今回は通常どおり送り、挨拶状を添えて今後遠慮したい旨を伝える。
いきなりやめることに躊躇する場合にはこの方法がおすすめです。
③ 挨拶状+他の贈り物に替える(お土産など)
①②にしてもいきなり送るのをやめて関係が途絶えるのを避けたい、モノのやりとりではあってもお互いにとって楽しみでもあるなどの場合、儀礼的なお中元、お歳暮ではなく、旅先で気に入ったものを送る方法はいいのではないかと思います。
私も気に入ったものを見つけ△△さんに送りたいなと自分の気持ちにアンテナがたった時送る相手がいます。
そうすると相手も同じように考えてくれることがあるようで、不意の贈り物にいっそう喜びを感じます。
また個人的におつきあいを続けたいと思うお相手であれば、誕生日や記念日に贈り物をする方が特別感があって喜ばれるのではないでしょうか?
おわりに
お中元 お歳暮をやめることは、勇気のいることですが、大事なのは相手への感謝の気持ちです。
形だけの贈答にこだわらず、適度な距離をもっておつきあいしていくのが大人のマナーですよね。
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