双極性障害は治るのか?本当のところどうなの?

双極性障害は、最近芸能人がなったりしましたが、どういうものなのでしょうか。

キョーコ

実は私の知人が双極性障害で、周りの人とトラブルを起こすようになってしまったので、どうにか治す方法はないのだろうか、私にもできることはないだろうかと思い、本などを読み漁って調べてみたことがありました。

そこでわかったことは、双極性障害は「治る」というよりも、「コントロールする」「うまく付き合っていく」という面が強いと言えそうです。

ですから、以下に紹介する特徴や付き合い方を理解して、気長に改善に取り組んでいければいいと思いますよ。

双極性障害は治るの?

「治る」という表現もできる場合もありますが、多くの場合双極性障害は症状を抑える、うまくコントロールする、

うまく付き合っていく、というとらえ方の方が合うようです。

 

誰しも気分が暗くなる時やテンションが高くなることはあります。

そしてその振れ幅は人によって違うものです。

ただ、周りの人が異常だと感じるくらい振れ幅が広い状態が、双極性障害と考えられているようです。

 

ですから、うまく薬とカウンセリングで、心の振れ幅を小さくしていくことが、うまく付き合っていく、コントロールする、ということです。

また、うつ状態または躁状態だけが続くのも、振れ幅は少ないとはいえ、しっかりと治療の効果が出ているとは言えない状態です。

そういった面も含め専門の医師の適切な治療をうける必要があります。

 

さらに、すぐに治療や薬の効果が出ないこともあるようなので、焦らずにゆっくりと治療を進めていくことも大切だと考えらえているようです。

そうやってうまく付き合っていくコツをつかんでいくのですね。

双極性障害の症状や特徴は?

 

双極性障害はいわゆる心の病気で、気持ちが高まった状態と落ち込んだ状態を繰り返します。

気持ちが高まったときを「躁状態」、落ち込んだ時を「うつ状態」と言います。

躁状態だととても活発になって睡眠すら取らなくても気にならないくらいハイテンションになり活発になることが多く、場合によっては気が大きくなって大金を使い果たしてしまったり、ギャンブルにはまってしまうこともあります。

逆にうつ状態では気分が落ち込み何もする気がしなくなったりして、症状はうつ病に似ています。

 

実際に私の知人も躁状態の時には子供を大勢集めて、一晩中ゲームで遊んだりして大騒ぎをしたと思ったら、うつ状態の時には誰彼構わず「悪口を言われている、いじめられている、死にたい」と言いふらして人間関係を混乱させました。

躁状態のときには本人は楽しく感じているので、病気の自覚もなく、周りも躁状態であるとは、気が付きづらいのも特徴です。

うつ状態の時のほうが本人も苦痛が多く、周りの人も様子がおかしいことに気が付きやすいので病院を受診するのはうつ状態の時が圧倒的に多くなっています。

 

私の知人もそうでした。

ご主人やご両親のすすめでやっと受診し、入院の必要があると診断されました。

入院治療を受けることで少しずつ改善に向かいました。

 

ただし、うつ病とは別の病気なので注意が必要です。

うつ病の治療だけしていても双極性障害の治療にはならず、むしろ悪化してしまう場合もあるようです。

双極性障害は自分では自覚しづらいので、周りの人が良く様子を見て必要と感じれば、専門の病院で診てもらうことが重要です。

双極性障害は治る?診断されたらどうしたらいいの?

実際に受診して、双極性障害だと診断された場合、本人や周りの人、家族はどう対応したらよいのでしょうか?

双極性障害の難しいところは本人が病気であると自覚していないことが多いことです。

 

躁状態の時にはひどい酔っぱらいの様に何を言っても聞く耳は持たず、「自分は病気ではない」と言い張ることが多いでしょう。

しかも双極性障害は再発しやすいので少しおさまったと思っても、また無謀な買い物やギャンブルなどをはじめてしまい、家庭の崩壊につながったり生活そのものが破綻したりしてしまうことがあります。

ですから、周りの人に迷惑をかけることも増えてしまい、だんだんと距離を置かれるようになったりして、周りの協力を得るのが難しくなってしまいます。

そうならないためには、双極性障害と診断されたら、まずは本人が冷静な時にしっかりと病気であることや、治療が必要であることを本人に話して理解させる必要があります。

本人の「治したい!」という気持ちが一番大切ですから、本人が納得しないまま治療を続けても効果が出づらかったり逆効果になってしまう場合もあります。

 

また、治療の難しい病気なので心のケアだけで治すのは難しく、薬の力を借りることになります。

まずはしっかりと薬を飲んで、その上で心理的なサポートにより、自分で病気をコントロールしてうまく付き合えるように学習していきます。

 

このように、双極性障害の治療は本人だけでは難しく、周りの人の負担も大きなものになります。

私自身も経験しましたが、巻き込まれてしまうことで疲弊してしまい、支える気力もなくなり結局離れざるを得なくなるのです。

 

でも、やはり家族や友人の支えはとても大きなものになるので、できるだけ大きな問題になる前に協力と理解が得られるようにしていくことも改善への大きな手助けになります。

まとめ

双極性障害は周りの人や家族まで巻き込んでしまう恐れのある病気です。

社会的な立場を失ったり家族が崩壊したり、大変なことにならないよう、しっかりと対処する必要があります。

 

一番難しいのが患者本人に病気の自覚のないことなので、まずは本人に理解してもらうことから始めて、家族や周りの人の理解、協力も得ながら適切な治療を受けて、少しずつでも改善できるようにしてほしいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です