不妊治療は想像以上にキツくてメンタル崩壊!?精神的負担の軽減に私がやったこと5選!

今回は、私が不妊治療に7年かかり、メンタル崩壊しかけた経験とそれを乗り越えた方法について、もし苦しんでいる誰かがいれば参考になるかもしれない、と思いましたのでお話ししたいと思います。

不妊治療でメンタル崩壊?

後から結婚した人が先に妊娠していく焦り

「きっとそのうち、できるだろう。」

結婚してから特に夫婦間の問題もなく、仲良く幸せに暮らしていた私たちは子供を持つということに対し、こんなふうに気楽に考えていました。

まさか、自分が不妊症に悩む未来など想像もしていませんでした。

けれども、自分より遅く結婚した親戚や友達のおめでた報告が続くと、ある時から途端に不安に。

気になったら即行動に移す性格の私でも、なかなか不妊外来を診察する勇気が出ず、「なんで私だけ授かれないの!?」と、あちこちネット検索をする日々がしばらく続きました。

夫婦ともに原因が不明

決心して不妊治療に入った際、いろいろ検査をしましたが、私にも旦那にもこれといった原因は見つからず原因不明という結果でした。

ですので、何を改善すれば良いのか、逆に何をしてはいけないのか、その答えがなかったのです。

手当たり次第いろんなことに挑戦しながら、気を遣いながら生活しました。

このような日々はとても息苦しく、また今月もダメだった、と毎月メンタル崩壊寸前に。

常にぎりぎりの精神状態でしたので、今思い返すと、感情の起伏をコントロールできなかったことは後にも先にもあの時だけのように思います。

身近なメンタル崩壊原因

不妊治療中にメンタル崩壊する原因は生活のあちこちに転がっています。

友人の子供ネタのSNSや、芸能人のおめでたニュース、何気ない他人からのお子さんは?という質問など、本当に苦しい期間でした。

キョーコ

あ~私、そんなこととは知らないで、子供のいない友人の前で子供の話をしてしまったり、家族写真を見せたりしていたけれど、結構傷つけてしまっていたのかも。

不妊治療が精神的負担が大きい原因は?

不妊治療は、ある種孤独との戦いでもあります。もちろん、オットも共に頑張ってくれましたが、病院に通うのも、ダメだった結果を聞くのも自分一人なので、私がズッシリとその孤独感を受け取ってしまうわけなんです。

そして、自分一人の責任だ、と思ってしまったんですね。

誰か同じく頑張っている友人と一緒にがんばろう!などということも、不可能です。

現に、私より後に不妊外来に通い始めた友人といろんな情報をやり取りして一緒に頑張っていた時期もありましたが、結局私を追い抜かしてあっという間に妊娠。

私は涙を隠して”おめでとう”を伝えました。親しい人を心底祝ってあげられない自分も嫌いでしたし、そのことで私のメンタルはもう崩壊してしまいました。

それからは、一人の戦いです。

誰も助けてくれないし、治療の終わりを教えてくれることはありません。ただやってくるのは、毎月の生理がきたことで不合格だった、と通知されることだけなのです。

赤ちゃんはママを選んでやってくる、なんていう逸話を聞いたことがあると思いますが、その頃の私はこの一文でも涙が溢れていました。

そして、夫のことを「父親にさせてあげられなかった」、という気持ちになっていました。

私じゃない人と結婚していたら、もうとっくに父親になれていたのに、と申し訳なさから離婚を考えたこともありました。ごめんね、と何度も泣きながら謝ったことがあります。

不妊治療で精神的負担を軽減するためにやったこと5選!

このように、不妊症は誰が悪いわけではないのに自分のことを責めがちです。かつての私のようにこんなに不妊治療でメンタルが崩壊してしまうことがないよう、私がやった平気になれる(実際には平気なフリができる程度かも)5選を紹介します

①パートナーの理解を得ること

まず、これができていてようやくスタート地点です。

でも、なかなかそれが難しいのです。

うちの夫も理解してくれなかったわけではありませんが、やはり温度差がありました。

病院に行くのも女性、痛い治療や大量の薬を摂取するのも女性です。だからこそ、パートナーには同じ方向を向いて支えてもらわなければ間違いなく不妊治療でメンタルは崩壊します

パートナー側は「協力する」というスタンスではなく、共にがんばると思ってください。妻が自分の代わりに痛い注射や嫌な検査を受けてくれているという認識でいてください。この世で一緒に頑張れるのは、パートナーの存在でしかないのです。

②パートナー以外の誰かに勇気を出して話をしてみる

不妊の話はなかなかしづらいものです。

私も母に初めてした時は「悲しませるのではないか」と、とても考えて言葉を発した記憶があります。

もちろん、上で述べたように一緒に頑張れるのはパートナーだけですが、その存在以外に自分の本音を語れる存在が必要な時があります。

話したくない気持ちもわかりますが、一人で抱えることなく言葉にして発することで少し気持ちが軽くなります。

私の場合は実家の家族の理解と応援がなければ、授かる前にもっと早く諦めていたと思います。

③他の人と比べない

比べてしまうんです。絶対に目に入れば、比べてしまうのです。

ですので、もし、本当に友人や親戚、芸能人の妊娠報告ですら感情が揺さぶられるほどメンタル崩壊に向かっているのであれば、SNSを一旦削除しても良いと思います。

私は、本当に親しい友人にしか不妊の相談をしていなかったので、それ以外の同級生などのフォローを外し、何の情報も入ってこないようにしました。

逃げました。

それでいいのです。

④子なしの人生も夢見てみる

実際、私と夫は子供がいないこれからの人生プランも何度も話しました。

時には本当にワクワクし、時には涙を流しながら何度も何度も話しました。

結果がうまくいかなかった時、その度にメンタルは崩壊しますがほんの少し、この未来を思い出して僅かな光に感じました。

また、前を向く糧になるのです。

⑤自分を責めることをやめる

これはとても難しいことだと思います。

結果がうまくいかないたびに、私がこんなことしたからダメだった、あれをしなかったからうまくいかなかったんだ、と責めてしまいがちです。

でも、それこそが本当に精神的負担となり良い結果は生まれないと思います。

また、会社を休むこともたくさんありますが、その度に何度も何度も頭を下げました。

でも、いいんです。休んでいいんです。

仕事はお休みするかもしれないけど、女性としてとても大事な困難に立ち向かってじゅうぶん戦っているのです。

甘えてください。

大丈夫、わかってくれる人は思ったよりもたくさんいます。

わかってくれない人には、言わせておけばいいんです。人生で、この上ない問題に挑み続けているのですから。

まとめ

私の不妊治療時代に経験したメンタル崩壊について、そうならないための方法や

今振り返ると、子供が欲しくても授かれず毎日そのことばかりを考え、メンタルが崩壊してしまったあの頃は、今までの人生の中で最も苦しく長く感じたような気がします。

不妊の悲しみは人との距離を広げてしまったり、自分のことを嫌いになったりしてしまい、本当に苦しいです。

精神的負担は計り知れないです。

ですが、私のように諦めなければ奇跡が起きるかもしれません。

本当に大切な信頼できる人に理解してもらい、どうか少しでも精神的負担を軽くし、私のようにメンタル崩壊を防げればと思います。

実際に不妊治療を経験したからこそ、前向きにがんばれ!などと無責任なことは絶対に思いません。

痛い治療も、嫌な診察も、勇気を出して誰かに話すことも、全て精神的負担を背負って頑張って乗り越えていることなのです。そのことに気づき、がんばりすぎないで自分を褒めてあげてください。また、前を向ける日が必ず来ます。

私が不妊治療で苦しんでいた時にもたくさんの経験者のブログやSNSを見て、一喜一憂していました。その恩返しの意味も込めて、今も苦しんでいる誰かに寄り添えたらと思いお話ししました。それぞれが思い描くゴールを迎えられますよう、祈っています。