秘書検定とは、秘書業務に必要な知識と技能が問われる試験です。
秘書に限らず、社会に出て働く人なら誰でも備えておきたい基本的な常識を学ぶことができるので、学生さんにも人気の試験です。
秘書検定準1級からは面接試験が加わってくるので、難易度や合格率などを試験対策も合わせて紹介していきます。
秘書検定準1級を受けた感想!
受験の専門学校でも秘書検定コースがありますが、私は参考書を見て、独学でもできそう、と思い、休日に集中して勉強しました。
結果的に1次も2次も通過し、合格できたので、問題集を解いていけば、独学でも受かることができるレベルだと思いました。
ただ、準1級からの試験は、筆記試験合格者には、別の日に面接もあるので、身だしなみには気をつけました。
スーツに、3cmヒールの靴、ストッキングという服装にし、ストッキングも伝線するとみっともないので、替えのストッキングを用意しました。
多少緊張していましたが、私より年齢の若い学生も受けていたので、「誰もが緊張するものだ」と心を建て直し、無事に終わることができました。
秘書検定準1級の難易度は?
準1級は、2級や3級とは違って、現場での対応能力が求められてきます。
専門的な知識や実務スキルが準1級ではより問われてくるんですヨ。
記述問題も2級より出題数が多くなっています。
独学でも十分に受かるレベルだと思うので、まずは本を1冊買ってみて自分でテキストの内容を確認した上で、スクールに通うか検討されたほうがいいと思います。
(ユーキャンの秘書検定講座3万5千円、その他スクールは2~4万円かかります)
私のおススメは、「秘書検定準1級に面白いほど受かる本」(定価1400円)です。
カラーのイラストや写真などが多く使われているため、目で見て実際の状況を想像しやすい一冊となっています。
筆記試験は、用語を覚えたら、とにかく過去問を解きまくってください。出題される問題の大体の傾向が掴めてくると思います。
秘書検定準1級の合格率は?
準1級の合格率は約40%となっています。
英検や漢検の準1級は、合格率が20%以下なのでそれに比べれば高い合格率です。
試験では「理論編」と「実技編」の2つの分野から出題され、両方の分野で60%以上を取得すれば合格できます。
出題形式 | 理論編 | 実技編 | ||||
分野 | 必要とされる資質 | 職務知識 | 一般知識 | マナー・接遇 | 技能 | |
出題数 | マークシート | 2問 | 2問 | 2問 | 5問 | 3問 |
記述式 | 1問 | 1問 | 1問 | 3問 | 3問 |
面接試験では、3名いる面接官全員が「合格」の判定を出さなければ合格出来ません。
面接試験では、下記の3つの内容が問われます。
①自己紹介(あいさつ)
②報告
③状況報告
①自己紹介(あいさつ)
・自分の試験番号と名前を面接官に向かって名乗る試験です。
・笑顔で大きく明るい声でハキハキと話すことを心がけてください。
②報告
・50文字程度の問題を読み、内容を上司に報告する試験です。
・これには慣れが必要です。とにかく練習をたくさんしましょう。
本番の試験では、2分という規定時間があるので、
練習の時は、はじめのうちは3分で、次は2分、最終的には1分で報告ができるように、少しでも時間を短くする練習をしていくと、本番の時に焦らなくていいと思います。
③状況報告
・面接官の提示するパネルを見て、その状況に適した対応を実演してみせる試験です。
・正しい敬語と接遇用語が使いこなせているか、またその時の態度が適当なものかが試されます。
・状況対応の出題パターンは9つあります。
第1型 待つ型
第2型 しぐさ型
第3型 謝る型
第4型 お辞儀型
第5型 お願い型
第6型 ありがとう型
第7型 案内型
第8型 たずねる型
第9型 その他
面接試験は3人1組で行われ、1組10分程度となっています。
試験はロールプレイングで行われます。
面接試験は身だしなみも重要です。
基本はビジネスにふさわしいスーツがよいでしょう。
清潔感のある服装やヘアスタイル、濃すぎないメイク、腕時計は必須です。
幅広い世代の方に受け入れられるような、好感度の高い服装を心がけましょう。
私はストッキングが伝線するのが恐かったので念のため予備のものを持っていきました。
あとは、普段スニーカーがメインなので、当日高いヒールを履いて転倒したら恥ずかしいなという思いがありました。
当日は3cm程度の太いヒールの黒パンプスを履いていきました。
秘書検定準1級の日程について(2021年度、2022年度)
準1級の試験は、毎年6月と11月に試験が行われています。
※秘書検定は年に3回(2月、6月、11月)試験が行われていますが、2月は2級、3級のみの実施となっているので間違えないように注意してください!
準1級の検定料は5300円となっています。
2021年の試験日程
第124回 試験日:2021年6月13日(日)
第125回 試験日:2021年11月14日(日)
【2022年の試験日程と受付期間】
第127回 2022年6月19日(日) 受付期間 2022年4月7日(木)~5月17日(火)
第128回 2022年11月13日(日) 受付期間 2022年9月5日(月)~10月11日(火)
準1級の面接試験は、筆記試験合格者のみ受験できます。
筆記試験終了後2~3週間後に筆記試験の合否の通知があり、筆記試験のおよそ1~2カ月後に面接試験が行われます。
申し込み方法は、3つあります。
①書店受付(「秘書検定試験受付中」のポスターが張り出されている店舗)
②インターネット受付(実務技能検定協会のHPからhttps://jitsumu-kentei.jp/HS/index)
③実務技能検定協会に願書を請求して、現金書留で申し込む
申込期間が、試験の約2ヵ月前〜1ヵ月前なので、申し込み忘れがないように気を付けましょう。
まとめ
秘書検定を受ける動機は様々あると思います。
「就職に有利だから」「秘書業務に就くことになったから」「ビジネスマナーを学びなおしたいから」といろいろあることでしょう。
秘書検定準1級は、社会経験のない学生さんも受けている試験なのでそこまで難易度の高い試験ではありません。
秘書検定は、勉強した内容が必ず実生活の中でも役立つものばかりです。
面接試験ではコロナ禍ということもあり、マスクを着用しての試験となりそうです。
話している途中にマスクがズレ落ちてくる、モゴモゴと声がこもって相手に聞こえるなど、当日焦らないようにマスクを着用した状態での面接練習をしておいたほうが良いでしょう。
秘書検定準1級 難易度 合格率 日程
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